iPadなどのiOSデバイスを「有線」でセカンドスクリーンに出来る「Duet Display」

みなさんは手頃にお持ちのMacのディスプレイを拡張できたらと思ったことはありませんか?

そんなときに便利なのがこのDuet Displayというアプリです。これを使えばMacで文章を作成しながらiPadでyoutubeで動画鑑賞なんてことが簡単にできてしまいます。

macのディスプレイを拡張できるDuet Display
http://applech2.com/archives/42482746.html

Duet Displayとは?

Duet Display は、MacとiOSデバイスをUSBケーブルで接続し、iOSデバイスをMacの外部ディスプレイとして利用できるようにするアプリです。

同じようにiOSデバイスを外部ディスプレイ化するアプリはこれまでも多数出ていますが、Duet Display は有線接続のため、WiFiネットワークのない外出先でも簡単に利用でき、ラグが非常に小さいことに加え、Retinaディスプレイに対応していることが特徴です。

表示領域の拡大による利便性はもちろんのこと、MacBook AirでRetina表示が可能になる点も、Duet Display の大きな魅力です。

利用するには、Mac用のアプリと、iOS用のアプリの両方が必要です。Mac用のアプリが起動しているときに、iOSデバイスをUSBケーブルで接続し、iOSデバイス上でアプリを起動すると、Macに外部ディスプレイが認識され、iOSデバイス上にはMacの画面が表示されます。

Mac側のメニューバーアイコンからは、Retinaディスプレイ表示の無効・有効を切り替えたり、リフレッシュレートを30/秒と60/秒のふたつから選ぶことができます。

外部ディスプレイの設定は、Macのシステム環境設定から「ディスプレイ」を選ぶとアクセスできます。ここでディスプレイの位置関係を設定できるほか、色表示の調節も可能です。ミラーリングの設定もありますが、私が試してみた限りは、Duet Display はミラーリングには利用できません。

Duet Display使用時

Duet Display使用時の注意点

Duet Display は魅力的なアプリですが、注意が必要な問題点もあります。以下の問題は、MacBook Air 11" mid-2012 とiPad Airの組み合わせで発生しました。

一つ目に、ラグの問題があります。Duet Display は"Zero lag" つまり「ラグが全くない」ことを謳っていますが実際は多少あります。たしかに、WiFi接続のアプリに比べればラグは格段に小さいですが、それでも目で見てわかるレベルであり、マウスカーソルやキーボード入力などの操作では煩わしさを感じる程度にあります。

二つ目に、色表示の問題です。表示される色数が格段に下がること、色のにじみがあることが目立ちます。滲みについては、ディスプレイの設定を変更することで改善できることも考えられますが、私の場合はにじみが目立たなくなるような設定値を見つけることはできなかったので、デフォルト設定のまま使っています。

そのほか、バッテリーの消費が大幅に上がること、処理に負荷が大きくかかること、時々(おそらく大きすぎる負荷がかかった際に)強制的にログアウトさせられてしまうことなどの問題が見つかりました。

なお、ラグの問題、及び強制ログアウトの問題については、サポートにメールを出しましたが、まだ回答は得られていません。

Duet Display は、安定性、パフォーマンス、色表示などに問題がありますが、WiFiを利用する他のアプリに比べれば格段にラグが少なく、またRetinaディスプレイに対応している点でも抜きん出ており、キャンペーン価格1000 円、通常価格1500円という価格を考え合わせても、じゅうぶんに魅力的なアプリです。

previous button next button